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更なる進化・成長へ!?

更新日:2020年7月13日



どうやらアップシートの進化は止まりそうにありません。


本年1月のGoogleによるAppsheetの買収によりGoogle Cloudの一員となってから早半年。その後も従来のスピードは若干低下したものの、新機能が続々と追加され、更なる機能拡張と利便性の向上は続いております。


曰く、開発リソースの多くがGoogleの各種プロダクトとのインテグレーションの強化やUIのアップグレードに注がれており現在もその活動が続けられているとのことです。その影響もあってか、新機能投入のスピード感の鈍さも感じているのだと思います。


Google Cloudが提供するソリューションの一つとなり、これまで恐らくは巨額の資金と要員を投じて開発・運用を続けてきたであろうApp Makerのサービスを停止してまでAppsheetに集中する方針が明らかとなったことから、これまで以上の強力な機能が更に追加されるであろうという期待は当然のもの。そんな中、先月末に同社のCEO Praveen氏以下が参加してのウェビナーが開催され、現在進行形の開発状況についての説明がなされました。一点一点の開発案件の詳細への言及は有りませんが、開発ロードマップの簡易リストも示され、更なる機能強化が早晩現実のものとなるという期待感を後押しする結果となりました。


そのウェビナーの場でなされた説明の内容をこのブログで簡単にご紹介したいと思います。






上記はその際に使用されたスライドのスクリーンショットです。内容を覗いてみましょう。


① UIのアップデート


まずは、アプリエディターのUI改修。当然の流れかもしれませんが、Googleのプロダクトの仲間入りにより、Googleが推奨するMaterial Design (https://material.io/)ベースのUIを取り入れる作業が進められているようです。

経過報告としてリリースされた改修後のアプリエディターのVIEWは以下のようなものとなる見込みです。





Appsheetの現行のUI,デザインもGoogleのそれに近いものがありますが、サンプル画像を見ても「The Google感」が漂います。これらはアプリ開発者の目に触れるEditorのUIのアップデートとして説明されていますが、当然にアプリ自体のUIのアップグレードも予定されているようです。モバイルアプリからスタートしたアップシートですので、PC上での利用の際、デッドスペースが生まれるなど更なるUIの向上を訴えてきた立場の人間としてUIのアップデートは長く待ち望まれていたものの一つでリリースが楽しみなアイテムの一つです。

アップシートはUIのカスタマイズが出来ない!といった声、日本でのブログも目にしますが、個人的には既に十分、WEBアプリにとって標準的なVIEW、UIは実装可能である一方、UIの分野はAPPSHEETのUI部分は弱点の一つとして捉えていますので、この部分へのテコ入れはMORE THAN WELCOMEです。


② I frameの追加


直接の説明はありませんでしたが、恐らくはアップシート内に外部のWEBやアプリをエンベッド(Embed)、つまりは埋め込みできるような機能と理解しました。外部のアプリやウィジットが埋め込むようになれれば、ユーザーが異なるアプリ間を行き来することなくアップシート上でワンストップのアプリとしてパッケージ化することが出来る他、さまざまなUI表現も可能になりますね。



③ G Suite Reskin?


気になる記述ですが、意図するところは?Reskin? 意味を調べると。。。。


reskinとは

・該当件数 : 3件

reskinの使い方と意味

• reskin

【他動】

~の表面を修繕する[塗装し直す]

G Suiteと関連した何か?はわかるのですが・・。。。Gmailやその他G Suiteて提供されている業務系アプリとの連携強化? それとも表面上・お化粧的見た目の微調整?

詳細が明らかにされることが待ち望まれますが、G Suiteの既存ユーザーの方には楽しみな「何か」になるかもしれません。Googleのプロダクトの一つという位置づけとなりますので、G SUITEの各種アプリケーションとの連携強化は当然の流れでしょう。


④ チャートビューのオーバーホール


チャートビュー。筆者が3年前にアップシートを利用し始めたときからあまり変化のない部分です。「Chart View Overhaul」の記載が。Appsheetには前職TableauといったBIバックグランドを持つスタッフも採用されているためチャート機能の強化にも極めて高い関心があります。といった矢先に新規のChart Viewのテスターを募集していましたので早速応募。フィードバックは別途行います。


⑤ テーブルVIEW


チャートビューと同じく余り変化のなかったTable View。ここにもテコ入れが。エクセルスプレッドシート的なUIを提供してくれるVIEWですが、カラムの幅を自由に調整できない、エクセルのようにカラムを選択肢し、ソート・フィルター出来る機能がない、高さが狭く、且つ調整できずに常に一定、などアプリのクリエーター、ユーザー双方にとっての自由度が低く、コミュニ―ティーでも改善を求める声が多く寄せられていたのがTABLE VIEWですが、ここにも手が入るようです。


⑥ Video Upload


MP4, MP3ファイルなどいわゆる画像・音声ファイルは、添付ファイルとしてアップシートより保存できるだけで、カメラの動画撮影機能を立ち上げ、録画。動画ファイルをアップロードするといった昨今のアプリに期待される機能はありませんでしたが、恐らく、「動画対応」してくれるようです。弊社ではインスペクションアプリ等現場で利用いただくアプリを展開しておりますが、動画機能が登場すればこれらのアプリでの利用・活躍も期待されます。


⑦ Apigee, Appscript, Twillio


「Connector」の項目に気になる名前の数々が。。。。


Apigee。こちらもGoogleのサービスの一つ。実務での利用経験はありませんが、どうやら既存のAPIからProxyを作成するツールのようです。API連携をサポートするであろうAPIとの連携という事実だけをとらえてみても、アップシートの機能拡張や外部サービスとのシームレスな連携を担保してくれるものであろうということだけは想像できます。

異なるアプリケーション間の連携、且つノーコードといえばZapier、Integromat、〇X△と、ノーコードアプリプラットフォームの分野と同様に各社による激しい競争、新たなサービスの登場が確認される分野です。第三者アプリとの連携が今以上に自由、かつカスタムされた形で簡単に実装できるのであれば、これは「鬼に金棒」ですね。しかもこれが「ノーコード」で実現出来てしまう。


また、APPSCRIPTの文字も。G Suiteではアプリの機能拡張をCodingがサポートします。私のようなエンジニア・プログラマのバックグラウンドがない人間にとってはGASが使えるといわれても?の疑問符しか残りませんが、仮にコードが分かる人間がGASを叩き、その結果として生成された関数がアップシート内で自由に使えるようになれば。。。。。こりゃ凄い以上の何物でもありません。機能拡張の幅はAPIによる連携に加え、カスタム関数の登場により、可能性は無限大に広がるでしょう。



(仮に)これらの機能がそろってしまうと、従来、億円単位での費用が必要とされたり、開発に年単位のタイムスパンを要していたシステム開発に大きな革命を及ぼすことは間違いありません。


「コードが叩けないから使える機能は限定的」


ノーコードプラットフォームに対する一般的な評価かもしれませんが、その認識は早晩改められ、No-Codeに対する世間一般の認識・評価も変化してくるでしょう。


アップシートは、一般的なソフトにあるような「メジャーリリース」といった概念もなく、準備が整った機能から逐次リリースしてくれます。今回も多くの新機能の登場もONE BY ONEにリリースされることが予想されます。楽しみは続きそうです。


アップシートの進化は止まりそうに有りません。乞うご期待!! Stay tuned!





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